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炎症性腸疾患

炎症性腸疾患|江東区清澄白河の潰瘍性大腸炎・クローン病治療は河口内科眼科クリニック

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当院IBD外来への転院をご希望の方へ

潰瘍性大腸炎やクローン病におかかりの方で当院への転院をご希望される場合、前医からの紹介状(診療情報提供書)があればご持参ください。諸事情により紹介状なしで受診をご希望の場合にも丁寧に対応いたしますので、過去の検査結果や臨床調査個人票データのコピーなどをお持ちでしたらご持参いただけますと幸いです。

抗体製剤の注射治療(レミケード (インフリキシマブ)、シンポニー、ステラーラ、エンタイビオ、スキリージ、オンボーなど)を当院で継続希望の方は、注射投与予定日よりも前に一度受診していただくようお願いいたします(初診当日に注射治療をご希望されても薬の準備がない場合があります)。

当院は一般社団法人日本炎症性腸疾患学会よりIBD指導施設として指定を受けており、また院長の河口貴昭はIBD専門医・IBD指導医、東京都難病指定医の認定を受けております。

なにかお困りごとがございましたらお気軽にご相談ください。

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当院のIBD診療実績

当院IBD診療実績(2024年9月末時点)

炎症性腸疾患209名(潰瘍性大腸炎:111名、クローン病:101名)

 うち分子標的薬(抗体製剤・JAK阻害剤)使用:90名

来院エリア 江東区内:23.5% 東京都(江東区外):57.7% 他県:18.8%

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炎症性腸疾患(IBD)とは

炎症性腸疾患(IBD)とは

炎症性腸疾患inflammatory bowel disease(IBD)とは、潰瘍性大腸炎とクローン病という2つの慢性難治性の腸疾患の総称で、どちらも腸管免疫が暴走して自身の腸管を攻撃してしまうことで慢性の腸炎が起こる病気です。多くが若年期に発症し、悪化(再燃)と改善(寛解)を生涯繰り返します。元々欧米に多い疾患でしたが近年日本でも増加の一途を辿っており、2022年現在で日本人の約500人に1人が潰瘍性大腸炎に、約1700人に1人がクローン病に罹患していると推計されます。厚生労働省により「指定難病」に定められており、一定の条件を満たすことで国から医療費助成を受けることができます。
潰瘍性大腸炎とクローン病は症状や治療法など共通する点が多くあります。

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潰瘍性大腸炎
について

潰瘍性大腸炎ulcerative colitis (UC)は直腸からはじまり大腸全域にわたり連続的に炎症が広がる疾患で、重症化するとその名の通り大腸に多発する潰瘍を形成しますが、原則的に大腸より上の腸管には異常がありません。下痢や腹痛から始まり、悪化すると頻回の粘液便や血便、強い腹痛、発熱などが生じます。また長期に粘膜へのダメージが蓄積することで大腸がんが生じることがあり(UC-associated neoplasia: UCAN)、定期的な大腸内視鏡検査によるパトロールが必要です。関節炎や皮膚症状(結節性紅斑、壊疽性膿皮症)、ぶどう膜炎などを合併することがあります。

治療は基本薬である5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤をはじめ、ステロイド剤、免疫調整剤、抗体製剤(抗TNFα抗体、抗IL12/23抗体、抗インテグリン抗体)、JAK阻害剤、カルシニューリン阻害剤、血球成分除去療法などの治療が保険適用となっています。重症難治例やがん(UCAN)合併例では大腸全摘術が選択されます。

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クローン病
について

クローン病は口から肛門までの全消化管に炎症が生じうる疾患で、主に回盲部(右下腹部にある小腸と大腸のつなぎめ)を中心に小腸や大腸に飛び飛びに潰瘍をきたす病気です。典型的には縦走潰瘍や敷石状変化といった特徴的な内視鏡所見を認めます。痔瘻などの肛門病変ができやすいことも特徴のひとつです。また腸管壁の全層にわたり炎症が生じる結果、狭窄(中が狭くなって内容物がつまる)や穿孔・瘻孔(穴があく)を形成すると手術が必要となります。クローン病診断後10年で約5〜7割の患者が腸管手術を要するとされ、再手術も術後10年で約4割と高率なため、いかに発症早期から炎症を抑制し手術を予防するかがクローン病治療の大きな目標の一つとなります。
クローン病の治療も、潰瘍性大腸炎と同様に5-ASA製剤をはじめ、ステロイド剤、免疫調整剤、抗体製剤(抗TNFα抗体、抗IL12/23抗体、抗インテグリン抗体)などが用いられます。栄養療法が有効であることもクローン病の治療の大きな特徴のひとつです。

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当院がIBD診療に力を入れる理由

潰瘍性大腸炎やクローン病は難治性疾患であり症状も多様性に富むため、真の専門家として診療を行える医師は実はごく少数です。一方で患者数は今なお増加の一途をたどっており、すべての患者様が満足のいく診療をうけられているわけではありません。またIBDは若年で発症するため就学や就労など社会生活と治療を両立させなければなりませんが、平日の遅い時間帯や土曜日などに受診可能な専門施設はほとんどありません。
当院はこのようなIBDを抱えるながら社会生活を送っている方々のニーズに応え、ときにパートナーとして、ときにサポーターとして長きにわたって支えていきたいと考えています。

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当院のIBD診療の
5つの特徴

① 圧倒的なIBD診療経験

IBD診療において、患者様の将来を予見したうえで現在の治療方針をたてることは、その治療を成功に導くうえで非常に重要です。この予見する能力は診療経験に大きく基づきます。
院長の河口はこれまでにIBD専門施設で入院累計約1500件、外来約1000件の担当医として圧倒的な実績を積んでおり、様々な特殊なケースにも適切に対応することができます。

② 有効性と安全性を考慮した個別診療

IBDは腸管免疫のバランス失調により過剰な炎症反応をきたす疾患であることから、疾患活動性が高いほど免疫を制御する治療を強化する必要があります。しかし一般的に強力な治療薬ほど安全性(副作用)に注意する必要があるため、治療の有効性と安全性のバランスは非常に重要です。
当院では個々の疾患活動性をしっかり見極め、有効性と安全性を考慮したテーラーメイドの治療を提供します。

③ 分子標的治療薬から漢方まで幅広く対応

当院では抗体製剤(抗TNFα抗体、抗IL12/23抗体、抗インテグリン抗体)などの点滴/皮下注射製剤を院内で投与するための治療室を備えており、またJAK阻害剤をはじめとした経口の分子標的治療薬など最先端の認可治療薬の処方も可能です。また漢方薬や成分栄養剤など、各種治療薬にも幅広く対応しています。

④ IBD臨床医ならではの内視鏡検査

潰瘍性大腸炎やクローン病を内視鏡的に診断するには、一般的ながん検診やポリープ治療のための内視鏡検査とは別の経験が必要です。とくに潰瘍性大腸炎の炎症性発がん(UCAN)のパトロールやクローン病の狭窄合併例の内視鏡挿入などには特別な注意が必要とされます。
院長はIBDの内視鏡経験も豊富ですので、安心して検査を受けられてください。

⑤ 平日夕方以降や土曜日も受診可能

潰瘍性大腸炎やクローン病は再燃と寛解を繰り返す慢性疾患ですので、病状をチェックし治療内容を微調節したり生活相談をしたりするために受診を継続していただく必要があります。
また抗体製剤のような点滴/注射製剤は投与間隔が決まっていますので、定期的な受診が必要です。

当院は駅からのアクセス良く(半蔵門線清澄白河駅より徒歩3分)、夕方や土曜日も診療しておりますので、近隣の方はもちろん、遠方の方でも就学や就労への影響少なく通院していただくことが可能です。