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ステロイドの目薬の話|河口内科眼科クリニック|清澄白河駅徒歩3分内科・消化器内科・眼科

ステロイドの目薬の話

ステロイドとはどんなお薬かご存知ですか?

 

ステロイドは炎症を抑えたり免疫の働きを弱めたりするお薬です。

人間の体内で作られる成分(腎臓の上にある副腎という臓器の一部である副腎皮質で作られている「糖質コルチコイド」というステロイドホルモン)を基礎にして合成して作られています。

 

眼科でもステロイドの目薬や眼軟膏を使う場合があります。とてもよく効くのでなくてはならず、適切に使えば何の心配のいらないお薬ですが、副作用について心配される方もいるのではと思います。

そこでステロイド点眼薬と眼軟膏の効果と副作用についてお話しします。

 

ステロイド剤の効果

ステロイド剤は炎症を抑える他、血管収縮作用、細胞増殖抑制作用、免疫抑制作用があります。

目の中や表面、まぶたで炎症が起こっているときに効果を発揮しますので、炎症の強さによって使用するステロイド剤の強さを変え、また患部の場所により点眼か眼軟膏かを選んで使います。

有効成分が局所にだけ作用し、ステロイド剤の点眼や塗布で全身の副作用は通常起こりません。

 

眼科で警戒すべき副作用

眼科でのステロイド剤点眼・塗布で最も警戒すべき副作用は次の3つです。

  • 眼圧上昇

人口の約4~6%に「ステロイドレスポンダー」と呼ばれる、ステロイド点眼の使用により眼圧が上昇する体質の方がいます。このような体質の方に長期にわたりステロイド剤を使用し続けると知らず知らずのうちに視神経をいため、いわゆるステロイド緑内障という状態になり視野や視力を失ってしまう可能性があります。

また特に9歳未満の小児では、目の構造や細胞成分の未熟性によりステロイド点眼にて眼圧が上がる確率が上がります。特に強いステロイド点眼にてその傾向は顕著です。弱いステロイドであるフルオロメトロンは角膜への浸透性が低いため眼圧上昇作用は弱いとされていますが、点眼回数が多く長期間にわたった場合にはやはり眼圧上昇をきたすこともあります。

つまり大人でも子供でも一定の確率で眼圧が上がることがあるため、ステロイド緑内障の予防のためにもステロイド使用中の眼圧測定は大変重要になります。

  • 白内障

ステロイドを長期に内服・点眼すると、ステロイド白内障といって目のレンズの役割をしている水晶体が濁り、視力が低下する可能性があります。

  • 易感染性

ステロイドには免疫を抑制する作用がありますので、これが諸刃の剣となり細菌感染やウイルス感染を起こしやすくしてしまいます。

 

くりかえしますが、ステロイド剤は大変効果が高く、なくてはならない大切なお薬です。

一方これらのような副作用も起こりうるため、必ず医師の指示通り使用・受診していただくようお願いいたします。