40歳になったら大腸カメラでがん予防|河口内科眼科クリニック|江東区清澄白河駅の内科・眼科・内視鏡検査

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40歳になったら大腸カメラでがん予防|河口内科眼科クリニック|江東区清澄白河駅の内科・眼科・内視鏡検査

40歳になったら大腸カメラでがん予防

日本人の死因の第一位である「がん」。

中でも大腸がんは年々増加しているがんのひとつで、今や大腸がんは女性のがん死亡原因のトップ、男性でも胃がんを抜いてがん死亡原因の第2位となってきています。

 

大腸がんが増えている!

下のグラフは、国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計)のデータをもとに作成した、1980年から2020年までの日本における年間がん死亡者数の推移を示しています。このグラフを見ると、この40年間で男女ともに大腸がんで亡くなる方が年々増加していることがよくわかります。一方で胃がんや肝臓がんは近年減少しています。これはピロリ菌や肝炎ウイルスが胃がんや肝臓がんの原因であることが発見され、それらの治療や予防が普及したためと考えられます。

 

 

ではなぜ大腸がんが増えているのでしょうか。 

 

大腸がんになる原因は?

大腸がん原因(1)加齢

大腸がんに限った話ではありませんが、年齢を重ねるほどがんはできやすくなります。細胞の老化や遺伝子変異の集積、がん細胞を殺す免疫力の低下、などが関係すると考えられます。

 

大腸がん原因(2)生活習慣

大腸がんの原因には生活習慣の乱れが関係しています。

・動物性たんぱく(肉)の摂りすぎ

・脂質(あぶらもの)の摂りすぎ

・食物繊維(野菜や果物)の摂取不足

・飲酒

・喫煙

・肥満

・運動不足

これらは大腸がんの発症リスクを高めるとされています。

 

大腸がん原因(3)遺伝

ご家族に大腸がんの方がいる場合も要注意です。遺伝的に大腸ポリープや大腸がんができやすい可能性があるためです。

大腸がん全体の5%の方は、うまれつき遺伝子に問題があり大腸がんが発生しやすい「遺伝性大腸がん」だと言われています。また、全体の20〜30%の方は、遺伝子異常との関連ははっきりしませんが家系的に大腸がんが多い「家族性大腸がん」であると言われています。

 

大腸がん原因(4)腸内細菌

最近の研究で、大腸がんの発生に特定の腸内細菌が関与しているということが次第に明らかになってきています。大変興味深い話題ですので、この件についてはまた別の機会に詳しくご紹介したいと思います。

 

 40歳になったら大腸内視鏡検査を受けるべき理由

当院では40歳を過ぎたら一度は大腸内視鏡検査を受けてみることをお勧めしています。

下のグラフは令和3年度に国内で大腸がんが原因で亡くなった方の年齢層を示しています。男女ともに40歳代を超えるとだんだん大腸がんによる死亡者数が増えはじめ、60歳以降でその勢いがさらに増していることがわかります。

 

 

通常、大腸がんは突如として出現するのではありません(例外はあります)。

まず正常な粘膜に大腸腺腫という良性のポリープが出現し、時間ともにその一部が遺伝子変異をおこしてがん化し、さらに発育して進行がんへと進展するという経過をたどります。

 

 

大腸がんは大きくなると全身へ転移し致命的となります。

手術や抗がん剤治療も効果は100%ではありません。

ですので、早く腺腫を発見し切除することが大腸がんの予防にとても重要なのです。

私たちはそのターニングポイントが40歳だと考えています。

 

大腸カメラを受けた方がいい人

大腸内視鏡検査は、小さな大腸病変をみつけ、かつその場で切除することができるという点において最も優れた検査方法といえます。

以下の項目に該当する方はぜひ大腸内視鏡検査を受けられてください。

・便に血が混ざっている方

・下痢や便秘がひどい方

・腹痛を繰り返している方

・おなかの張りが強い方

・検便(便潜血検査)で1度でも陽性が出た方

・過去に大腸ポリープ切除歴のある方

・血縁者に大腸がんになった人がいる方

・40歳を過ぎて一度も大腸内視鏡検査をしたことがない方

 

特に区の大腸がん健診や職場検診で行われる検便(便潜血反応検査)で陽性反応が出た方は、大腸に病変がある可能性がありますので必ず大腸内視鏡検査を受けるようにしてください。検便(便潜血反応検査)の目的は、大腸内視鏡検査を必要とする方を見つけ出して精密検査(=大腸ポリープの早期治療)へと導くことにあります。検便をして陽性と結果が出てもそのまま放置している方がいらっしゃいますが、それでは検査をした意味がありません。せっかくの大腸がん早期発見・早期治療のチャンスを逃さないようにしましょう

河口内科眼科クリニックでは大腸内視鏡検査を随時受付けております。静脈麻酔を用いての眠りながらの大腸内視鏡検査、胃内視鏡と大腸内視鏡の同日検査、日帰り大腸ポリープ切除術にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

 

 

*出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(厚生労働省人口動態統計) https://ganjoho.jp/public/index.html

 

記事監修:河口内科眼科クリニック院長/消化器内視鏡専門医 河口貴昭 →医師紹介

 

〇江東区清澄白河駅から徒歩3分の河口内科眼科クリニックでは、健診、内科検診、内視鏡、眼科検診のご予約を随時受け付けています。生活習慣病胃腸の病気、また鎮静剤使用で苦痛のない胃カメラ・大腸カメラの同日検査、また当日ポリープ切除が可能です。眼鏡処方コンタクト、その他白内障緑内障、糖尿病などの一般眼科はもちろん、小児眼科、低濃度アトロピン点眼による近視抑制治療も行っております。